バリ島・デンパサールにある孤児院「Dharma JatiⅡ」。2014年の支援活動で訪れた「Dharma JatiⅠ」から車で1時間の場所にある姉妹ホームです。「Dharma JatiⅠ」は1985年、「Dharma JatiⅡ」は1987年に設立されました。
緑が多く、バリ島らしい雰囲気のある外観。中に入ると大きな広場があり、子供たちが出迎えてくれました。開放的で清潔感があり、子供たちも笑顔にあふれていました。
現在、この施設で生活している子どもは70人。両親がいない子や、親がいても事情があって一緒に生活することが難しい子がほとんどです。
子どもたちの学費は施設で負担しています。大学まで進学する子もいますが、みんな学校を卒業したら施設を出て独立するのだそうです。足りないものなどはありますか、と伺ったところ「子どもたちの学費が欲しい」とおっしゃっていました。以前はボランティアツアーなどで日本人の大学生などが週に40人ほど訪れていたこともありましたが、最近は減ってしまっているとのことでした。
最初は少し恥ずかしそうにしていた子どもたちも、お菓子を配ると両手に抱えながら嬉しそうに受け取ってくれました。日本語で「ありがとう」や「がんばって」と声をかけてくれる子も。握手をしてから頬やおでこに手を当てるのは、バリ島での習慣のようです。
帰り際には、子どもたちみんなで「幸せなら手を叩こう」を日本語で歌って見送ってくれました。大きな声で一生懸命に歌ってくれた子どもたちに、とても感動しました。
今後も子どもたちの健やかな成長を心より願います。
(訪問日:2016年12月5日/取材:細田)