キリスト像が出迎えてくれるカトリック系の施設、Sidhi Astuに訪問しました。1958年に設立され、色鮮やかな壁画が描かれているとてもきれいな孤児院です。
清潔感のあるリビングに案内していただき、シスターからお話を伺いました。その間にどんどんと子どもたちが挨拶をしながら入ってきます。あっという間にたくさんの子どもたちでリビングはいっぱいになりました。
ここでは幼稚園から専門学校・大学に通う45人の子どもたちが暮らしています。その多くは片親で貧しい子どもです。バリ島だけでなく、インドネシアの色々な島の子たちがこの施設にやってくるそうです。
子どもたちはとても穏やかで、礼儀正しく明るい良い子たちでした。一人ずつ出身地と名前、年齢の自己紹介をしてくれ、全員でバリ島の歌を歌って聞かせてくれました。
その後は施設の中を見せていただきました。食堂は明るく、キッチンも清潔感があります。子どもたちは毎朝5:30から朝食を食べますが、その準備は中高生の子どもたちがしています。日曜日にはみんなで料理をするのだそうです。お皿洗いや洗濯は幼稚園から自分でします。自立を促す教育方針によって、しっかりした子どもたちに育っているのもしれません。
この施設にはいろいろな国から同じキリスト教のボランティアの方が訪れるそうです。何か足りないものはありますかと質問すると、本などはたくさん寄付があるので石鹸や生理用品などがあると嬉しいと答えてくださいました。また、年頃の女の子が多いので洋服があると子どもたちが喜ぶとのことでした。
笑顔が絶えない、とても礼儀正しい子どもたち。今後も子どもたちの健やかな成長を心より願います。
(訪問日:2016年12月5日/取材:細田)